え? 何? これって傑作じゃないの? マジで? みんなそんな評価低いの? うっそー。このなんかパクリっぽいタイトルとクッソダサいジャケットに騙されてるだけじゃなくて? ホントに? オレこの脚本、教科書に載せても良いんじゃないかって思うくらいなんだけど。
基本的に異文化、というか異なる知能とのコミュニケーションを丁寧に描いてるだけでそりゃあ好感持てるわけでありますが、そんな助走の果てにバージル奪還作戦でミラクル3連発が立て続けに巻き起こるもんで、そりゃあもう拍手喝采でございますよ。それまで丁寧に描いてきた「窓への視線」と謎の縦空間(元倉庫だから天井が高いのだろうか)をいかして天井から脱走! への試みをあんなに劇的な画で見せたかと思ったら、謎の大仰パルス発生装置にゴリアテのスーパースローモーションからの手話危機救う展開! バージルが消火器に気づいた時点でもう「うわーなんて素晴らしい脚本なんだ」って感服してたわけですが、挙げ句空への脱走劇があるわけでしょ? 序盤の酒飲みデートフライトの伏線はもちろん効いているけれども、それより何より、死ぬためにフェイクの訓練を繰り返させられていたチンパンジーが、自由を目指して自らの手で空を飛ぶなんてワンダーを見せられたら貴方、もう拍手喝采するしかございませんよ。空を飛んでこんなに感動するラストは、あー、『トイ・ストーリー』以来ではなかろーか。
いやホント、これ普通に傑作でいいと思うんですけど、ダメですかね?