私バカなのでラストのあの決着の付け方まったく想像していなかったのだわ。いやあ、あんな謎の舞台でやり合うんだったら真っ先にピンとくるべき箇所ですよね。
大変楽しい娯楽作品で主役ふたりもカッコいいしライバルもそこそこ立ってるし趣好も凝ってるしかっこつけた映像もまあまあ機能しているし、で特段文句もなく楽しめたんだ。ちょっとしつこい気もするけれども、やっぱりスローモーションで決定的瞬間をブン回すあの演出が気持ちいいのは認めなきゃいけないよなあ。ラストの格闘はさすがにやり過ぎで吹いてしまったけど。あんだけ大仰な妄想シーン垂れ流して、そんなんで決着ついていいんかーい! まあでも原作があるからしょうがないよね、みたいな。
それにしても終始ヒロインがどうでもよくて、あー、最初に殺されちゃったあの人って前作のヒロインだったんだっけ? もし新作が出ても次の冒頭でこのヒロインが死んでも何も思わないよなー、みたいな感じ。結局主演ふたりの濃厚な絡みを堪能するお話なんだよね、たぶん。
にしてもなー、なんでチェスがあんなたるい見せ方になったんだろうなあ。ブリッツとか始まんのか!? と思ったから、あまりのスローテンポにつんのめったよ。