ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ニューヨーク東8番街の奇跡

 

あー、ジェシカ・タンディって、「ドライビング・ミス・デイジー」の人か。立て続けに認知症の老人役やってるのね。この映画もまあジェシカ・ダンディから目が離せないつくりで、いやあズルいなあ。

SFXを駆使して宇宙人との交流! っていうキャッチコピーの映画なんだろうけれども、中身はどっちかっつーと認知症の老人と、立ち退きを命じられたワルの、交流ハートフルストーリーみたいになってるもんなあ。あの画家のカップルの方が比重デカいのかと思ってたけど、全然違っていたわ。っていうかホントにあの老人のドラマがヤバくて、ベタベタだけれども不仲に終わってしまった父子の関係が急に襲ってくるとビックリして泣いちゃうよ。そしてポーン! と放り投げられる疑似親子トライね。あんなの最後に建物が戻ってきた所で、どうやって自分の中で決着つければ良いかわかんないよ。あの埋めようのない欠落と、認知症のリアリティが、建物戻ることとあまり上手くリンクしてないんだよねえ。疑似の親子関係として宇宙人との交流があるのだから、ラストでそこら辺を上手く建物の思い出と絡められれば良かったのだろうけれども……もうちょっとなんとかならなかったのか。

ともあれ、なかなか見所たっぷりで面白い映画ではあった。スピルバーグが名前を連ねてるので、『ウエスト・サイド・ストーリー』なんかも思い出しちゃったよね。