ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

シン・ウルトラマン

shin-ultraman.jp

『シン・ゴジラ』でも思ったけど変な映画だなー。

しかしファンの人が怒っているのがぽつぽつ観測されているけれども、なんでそんな怒るのかよくわからんなーという感じはする。自分はウルトラマンを真面目にシリーズで見たこととかなかったので、「あーこれが噂に聞いていた……」という感じではある。

まあしかし人間ドラマが割りきられていたのが何より面白いところであって、あーやっぱり庵野秀明ってウルトラマンなんじゃねーの? とは思った。シンエヴァで田植えをしたあと「農家が大変なのはこれからだろーがそれだけで田舎を知った顔してんじゃねーよ!」と結構思ったけれどもそれと似ていて、ラストの「掛け替えのない日常」で描かれるのって都会の営みばっかりなんだよね。自然の中で生きる人間の視点だって入れるのがごく当たり前だと思うんだけれども、そこをカットしちゃう。たぶん田舎で行われている生活は、「絵になる老人と子供の避難」しかないんだろうなー、と思うと、もしかして監督はそういう書き割りみたいな世界認識で必死に人類愛を学ぼうとしているウルトラマン的世界観を持ってんじゃねーの? と思ってしまう。で、実際、ある程度筋は通った物語の形にはなってしまうしなー。

ウルトラマンの最初の登場シーンは、「あー仏が来た……」という感じで大変良かったです。シン・エヴァではそんなに「動き自体が良いなー」とは感じなかったんだけど、あの質感のものが重力・慣性制御で行動するときの認知のバグみたいなのはギョッとする感じで面白かった。