ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

 

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン [Blu-ray]

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あ、あ、あ、あのオチはなんなんじゃーい!! そこまでやってきてあんなヌルい落とし方します? マジで? いやあ、あの最後がなければなあ……結構良かったんだけどなあ……

いやね、とにかく途中で嫁が死ぬ展開がすげーなーって思うわけですよ。主人公が嫁と不仲でその反動で過激に仕事にのめり込んでく中で、若い中国女と男女関係になると。同僚の友人からちゃんと決着つけろよと言われて、主人公は嫁に別れ話を切り出す……と、そのタイミングでマフィアが乗り込んできて嫁が殺されちゃう! 主人公としてみれば、面倒だった嫁との別れ話に不可抗力の決着がついた上に、愛する者を奪ったマフィアと対決する口実ができて、これから中国女とくっついてバンバンザイじゃん! というまあ物語的な因果応報のメカニズムとは真逆の作りになっていて、まあ普通に考えれば(最高に気持ちの悪い)ハッピーエンドの下地が整っている状態なんだけど、主人公の運命は全く良い方向には転がらず、そこからどんどん身近な人間が殺され傷つけられ主人公も職を奪われ……という破滅への展開が描かれている。で、それと鏡合わせになっているのがライバルの若手マフィアで、最初は余裕こいてキレモノめいて見えた彼が、速く走りすぎて盛大にスッ転ぶ様が、主人公の破滅への道のりと並行して描かれるわけです。あーそうか、こいつらは本質的に似た者どうして、同じところにたどり着くんだな、と。だから私クライマックスの橋の上決着なんてもう大変ゾクゾクしたんですよ。

なのに、なのに、なんですかあのラストは? マフィアの葬式で主人公が中国女とくっついてエンディングなんてちょっとあり得なくないですか? いやまあミッキー・ロークの口元は多少怪しげだど、でもやっぱりあのスローモーションの描く味わいにはちょっと私共感できないですね。ってかレイプされたヒロインもあんなフォローしなくて良いんじゃないのかなあ……いやあ、ほんとラストが納得いかない。