ジェーン・カンピオンは3作品目かしら。
いやー、エグいなー。将来の活躍が見込まれる女性役でニコール・キッドマンを用意しておいて、それが恋愛に絡め取られてどうしようもなくなっていく……いやー、エグいとしか言いようがなくないですか?
ジェーン・カンピオンはいつも画面が暗いなーと思うんだけれども、この映画も全体的にローキーでねえ。本来ならこの時代のコスチュームモノって、映像見ているだけでも楽しく見られる方なんだけれども、この映画は全体的に気持ちが沈んで行かんなーって感じ。イタリアもあんなトーンで描かれると全然イタリアって感じがしねーんだもんなあ。
こういうクラシックなコスチュームモノって、女性の自主性をテーマにしながら、恋愛でグルグル回す路線があるじゃないですか。自由恋愛を肯定的に描くヤツ。そういう方に行くのかなーと一瞬思ったんだけども、いやー、この監督がそっちに振るはずないのか。そうか。
いや、超シブくて名優の芝居がバチバチで面白いは面白いんだけどねえ……しんど。