んあー? そんなにラストの演説って感動的だった? なんか自分はめっちゃ白けてしまったんだけど。いやグググーッと気持ちが乗ってればそりゃ行けるのかもしれないけどさー、正直「ニコール・キッドマンがこの年齢でこのセルジオ・レオーネバリのクソアップってよーやるわ」みたいな気持ちが先に出すぎてて、話の内容頭の中に入ってこなかったよ。いやいやそこまで言うのは冗談だけどさ。
最初と最後が映画撮影の様子で挟まれていて、それが彼女の役者としてのアイデンティティを示している訳だろうけど、はっきり言ってそれでいーのかわからんなー。まあ自分事前にちょうどドキュメンタリーを見ていたからかもしれないけれども、グレース・ケリーって父親に対するコンプレックスがめっちゃあった印象があって、なんかもうその呪いにずーっと囚われているようにしか思えなかったわ。そういやヒッチコックもパパみたいな役割だし、あの神父さんも父親代わりだよね。そういう役柄が印象深い割には夫とか家族とか全然印象に残らんのだけどそこら辺もやっぱり演出なのかしらねえ。ドキュメンタリーじゃホームビデオで家族を大事にしていた印象が結構あったからなおさらなのであった。
あ、でもモナコ公国の政治的立ち位置みたいなのはとても面白かったです。そうかー小国の外交的立場ってこんなかーとか、あとドゴールってそんなことしてくんのーとか。