ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

全裸監督 シーズン1

 

いやー、これ絶対にダメな話なんだけれども、途中で号泣してしまって、スゲー複雑な気持ちになってしまった。

どーかんがえても倫理的にはダメなことがガンガン出てきてて、この監督を「性の開放」みたいなアングルで紹介するのってどーよ? って感じ。いや、無修正で公権力に楯突く、みたいなのはもうバンバンやれ、という感じだけれども、例えば本番のシーンでも、ああいう切羽詰まった現場で当人が判断する時間を奪う形で撮影を始めてしまうのは、絶対に美談にしちゃいかんやつだよねえ。メイクさんがいるのがなんとか視聴者側のセーフティネットとして機能しているのはわかるんだけれども、肝心の監督にそれを反省する色が見えないというか、むしろ「芸術無罪」みたいな方針で描かれているのがもー結構キツい。

あとまあ、ストーリー展開も地味にキツいよねえ。現実の村西とおるの生涯に取材しているんでしょうがないのかもしれないけれども、「成功」のパートがほとんどなくて、全体的にストレスが溜まる展開。もう少しいい目を見せて貰わないと、見ていて辛いもんだなあと思った。

とまあ、作品としては全然褒められないと思うんだけれども、やっぱり黒木香の「抱いてほしいです」のシーンの良さったらねえ……ああいう抑圧からの解放のシーンにオレ本当に弱いんだなあ、と思いましたよ。あそこだけで見て良かったと心から思えます。