ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ディープブレス: 呼吸、深く

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メインのふたりに起こった悲劇があまりにもドラマティックなので、そのドラマティックな出来事の効果を最大限に引き立てるために、メインのひとりを最後の最後まで出さず、「この人は亡くなったのかもしれない」という疑問を暗に抱かせながら話が進むのだけれども、それがなんかむしろわざとらしく感じてしまって「嫌だなあ」と思わなくもない。最後に撮られたふたりのショットも、それが物凄くこの先の展開を暗示していて、確かに重要な絵なんだけれども、それが何度も何度も繰り返されると「そこまで現実の人間の死をドラマティックに示しちゃって良いのか?」みたいな気持ちになる。とても難しいところだし、こうやって見せることの意味はよくわかるんだけど、だけど、やっぱり微妙な気持ちになってしまう。

フリーダイビングについてはあまり知らず、大昔に「グラン・ブルー」を見た程度なんで、基礎知識から欠如しており、日本人が世界一を競っていたとかすら知らなかったよ。それにしたって、酸欠ギリギリまで泳ぐ競技だろうなあと思ってたけど、「ブラックアウトから1.2分以内に酸素を送り込めば復活するのでOK」なのが前提でやってるとか、そんなんエクストリームすぎるでしょ。救助されることが前提で、なおかつ救助が失敗するとそのまま脳が破壊されるとか、うーん、ちょっと想像を超えた世界すぎる。だからもうちょい内面というか、何故泳ぐのかみたいな所も聞いて見たかった気はします。