ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

野性の証明

 

わっはっはっは、めちゃくちゃな映画だなあ。森村誠一って小説は読んだことないんだけれども、これ、文章だと成立してるんだろうか? 映像だとあまりにもハチャメチャすぎて、日本が舞台でこういう話が成立するようには全然思えない。舞台を東北にしたって無理だよなあ、コレ……それとも佐藤純彌監督だからこういう見え方になってるんだろうか? ド頭の残虐シーンから、あまりに助走の少ないスプラッタで思わず爆笑しちゃったもんなあ。やるならもうちょっとムードを頼む。冒頭から突然「レンジャー!」の連呼でただでさえ置いて行かれてるんだから……

しかしめちゃくちゃ子役が推されててなんだ? と思ったら、あーそうか薬師丸ひろ子なのか。オレ全然思い入れがないし時代も違うから、見落としちゃってたよ。っていうかそれ以前に、PTSDの原因を直視させようとする配慮のない大人にドン引きするって感じ。主人公も主人公で、よくもまあそんなそんな子を引き取る決断をしたもんだよなあ。

リード文で高倉健が人間性を取り戻していく、みたいなことが描いてあったから、そういうハートフルなストーリーを想像していたら、中盤から健さんが思いっきり殺人マシーンになっていって爆笑してしまった。っていうか自衛隊のイメージって本当にこれでいいのか?