ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ファクトリー・ウーマン

 

日本じゃ劇場未公開なのか……まあ、あんまり受けなそうな題材ではあるが……

いやしかし、スト(しかも女性による!)を真正面から肯定的に描くことができて、それが商業的な映画として成立しているっていうのは、価値のあることだよなあと思う。さすがサフラジェットの国という感じ。フォードに喧嘩売っているのも大変微笑ましいですね。

いや、実際そこがポイントで、フォードの生産方式が職人の首を切り非熟練作業者が大量に生み出された、というのは世界史に輝く事実なワケだから、それに対してカウンターを打った人間が、しかも国を動かして世の中を変えたのだ、というストーリーは、やっぱり強いよなー。イギリスの歴史のひとつとして、描く意味が確かにある感じがする。

そういう大きな状況とは対照的に、家庭の問題も描かれるわけだけれども、そっちはちょっと安易な感じがしなくもない。そもそもが理解のある夫すぎるし、「聖人君子のつもり?」という大正論で相手を自分を見直せるなら、そもそもそんなに問題にならなくない? という感じはする。いや、でもそもそもあの時代のイギリスの労働者だから、ストに対する間隔が自分たちとは違って、根っこに尊敬の感情が強かったのかもしれんけど……うーん、どうなんじゃろ。