ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マッカチン シャドー・ザ・パンデミック

 

めちゃくちゃ私的な感じで始まるのに、「私」が何者かという紹介が全くなくて困惑した。こういう形式で語られるドキュメンタリーって、その視点者が何者なのかがわからないと、人間的共感よりも先に、警戒感が出るんだなあと思った。まして、こういう叙情的な内容だったり、強く政治的な内容を含んでいると、警戒しちゃうのは仕方ないよね。まあ、「どうぶつ奇想天外」の元ディレクターという情報が入ってきたら、途端に少し安心しちゃうのもどーかという気はするけれども。しかしまあ、肩書きというのは一応大事なものなのだなあとは思った。

いや、全体的に荒削りな編集なのに、なんか見覚えがある感じがするというか、決して素人のつくったものに見えないのも、違和感というか警戒感の原因だったから、やっぱり元テレビ関係者というのは安心感がでかいんだよなあ。そういった経歴を持つ人間が、恐らく個人制作に近い形でこのような作品を、こういう切り口でつくるというのは大変納得がいくし、むしろ作品製作自体は応援したい気持ちにもなる。構成としてはクドいというか、年を追っていく形式なのもあって、とりとめがないところがあったようにも思うけれども、それでも目先の編集で見れてしまうのは、さすがだなあとは思いましたわ。