あー、コレすごいわ。歴史に残るだけあって見ておいて良かった。
まーともかくケモノの動きがフェティッシュ。こんなもん、性欲バリバリある青年期に見せられたら、欲情してしまってもしょうがないじゃん……とか思ってしまう。当たり前だけど、手塚治虫はディズニーからガンガン影響受けたんだろうなあ、と思っちゃいましたよ。
冒頭は動物描写が結構リアリスティックなんだけれども、森に入って木々がメタモルフォーゼした辺りから、動物たちのリアリティレベルがガラッと変わるように思えるのも面白い。こびとがメインになるからそういう変更は必要だったのだろうけれども、王子の乗る馬とその他の動物のリアリティが思いっきり違って、あーこれがデフォルメなんだな……と感心させられる。
しかしまあ、こういうものが最初にあるってのが、ディズニーとフェミニズムの微妙な関係を形作ってるんだろうなあ、とは思う。こびとたちのコミュニティっていわゆるホモソーシャルで、共同生活のパートのドラマを作ってるのはおこりんぼだよねえ。まあそもそもドラマを厚く描くものではないし、時代的にもそういうもんだろうから仕方ないとは言え、その和解のドラマがキスで動いちゃうというのは、うーん果たしてどうなんだ、とは思いますね。正直ディズニーのポリコレに対するスタンスって、今でも全然信頼できないなーとは思うんですけど、その根本原因がここら辺から埋め込まれている感じはしました。