ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

裁かるるジャンヌ

 

サブスクで見たけど、多分修復してあるんだよね? 思いの他画面が綺麗でビックリした。

というかこの映画、画面が綺麗な状態で見るのとそうでないのでは体験が全然違いそうだなあ。字幕だからオリジナルも音楽もこんな感じではついてなさそうだし……今の状態で見られたことは、個人的にはめちゃくちゃ良かったと思います。ジャンヌダルクものはなんだかんだ見ているので、異端尋問の大まかな流れはなんとなく覚えているので、ストーリーと言うよりもむしろ構図! 芝居! という感じの内容にどうしてもなるよね。しかしまあ、この顔面大写しで涙を何度も流されると、すげー特殊な映画だなあと思う。

それにしても、男性の権力者がよってたかって少女を問い詰め火計にまで追い詰めて、それが国のアイデンティティの一部を担っているって、なんかスゲー話だよなあ。リュック・ベッソンの『ジャンヌ・ダルク』って、見た当時は自分が雑だったけど、今見るとどういう風に見えるんだろう。モノクロのこの映画の方が、実は現代的なテーマを扱えてたりして……

ともあれ、やっぱりフランスのジャンヌ・ダルク観ってイマイチ良くわかんねーんだよなー。カトリックに対する距離感とか、イギリスに対抗しての「フランス」としての意識とか……ナショナリズムとかそこら辺から見て、どういう位置づけなのか、いちどそういう本に当たってみたい感じはした。