ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

魔法少女たると☆マギカ The Legend of “Jeanne d’Arc”

 

ば……蛮勇……そりゃまあ魔法少女=ジャンヌ・ダルクというのは普通の発想だし本編でも触れられてたっけ? 何だけれども、まさか中世フランスを舞台に、史実下敷きにまどかをやるとか、いやー、恐れを知らなすぎるだろ……という感じがする。

大体ジャンヌ・ダルクなんてめちゃくちゃ宗教的なシンボルなワケじゃないですか。QB=天使という着想自体はわからんでもないのだけれども、それを行うことによって宗教的バックグラウンドを行動原理に置くことができなくなって、その結果15世紀の田舎娘が突然ナショナリズムに目覚めちゃうみたいな珍妙なことが起こっちゃってるわけじゃないですか。いやこれ珍妙ですよねこれ? いやまあ学術的にあーだこーだもあるけれども、基本的になんて彼女が「国のために犠牲にならなければならなかったのか」みたいな動機の部分が、かなり雰囲気で処理されてしまっていて、その時点で結構厳しいと思うんですよね。っていうかそもそもフランスという国においてジャンヌ・ダルクがどういうシンボルであって、それをどのように読み替えたのか、みたいなことを最低限やらなきゃならん題材だとは思うんだけどなー。どこかのファンタジーな世界を舞台にしたわけじゃないんだから、こういう手つきで現実の国のアイコンにもなり得る人物を扱うのって、まあ結構な危うさを感じてしまうぜ……