ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

パラサイト 半地下の家族

 

まー絶対面白いんだろうなと思って見るのが後回しになっていたパターンです。そりゃ面白かったよ。中盤でストーリーの肝となるツイストをきちんと入れつつも、ラストでエンタメに乗り切らない真のテーマがガツン! と出てくる辺りがうーん匠の技だなあってかんじ……じっくりたっぷりハラハラドキドキを入れつつ、ラストのビックリするオチをブチ込んで、いやーこれはホントによくできた話だなーと思います。いやマジで、台湾カステラのエピソードを差し込んで心の繋がりを差し込んだり、リスペクトのエピソードを突っ込んだり、いやー面白いですねー。本当に面白い。

あとまあ地下室が存在する映画なんで普通にそれは比喩として機能しているワケだけれども、「半地下」という位置が物語のスタートラインであるのが大変良いですね。そういう意味で言うと、「普通の家庭」が描かれていないのはなかなかパンチが効いている気もするなー。

あと「奥さんを愛している」ってなんじゃろ。あーでも、プライベートではなくて仕事だと考えろ、という線引きをしたってところで、人間としての付き合いができないってやつか。ほいであの展開に繋がるワケか。なるほどなー。

こういった貧困問題というか、貧富の差の物語がある程度のリアリティを持って受け入れられるのが、韓国映画の強さだろうなあとも思います。っていうか貧乏な立場から抜け出す話、ちょくちょく出てくるよなー。リアリティのある話題なんだろうなー。