ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養

 

名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養

名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養

  • 作者:木村 泰司
  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ん? んん? んんんん? びみょーなかんじがすごくする……

ひととおりジャンル分けがしてあって、特にイタリア・フランス・オランダ辺りの国と時代の状況を何度も往復しながら、こういう流れでこういう表現が行われましたよ、みたいなことがざらっとさらってある。宗教画とか風景画とか肖像画とかジャンルがきちんと分けられているものだから、その度この時代この国の状況はどーなってるのみたいなのを繰り返し刷り込まれるので、なんとなく世界史の文脈が頭の中に入ってると「この時代のこの国はこういうイメージだよね」とかいうのが強く刷り込まれていって大変良い。良い。良いのだが……

しかしこの本を読み始めた動機は、ひとつの絵画のシンボルなんかをどのように読み解いて、するとどういう深さまで解釈を展開できるのかみたいなところだったので、こうもあっさり「いろんな解釈があります」で済まされるとうーん求めていたものとは違うよなーとなってしまう。いやまあちゃんと一通りまとめて合ってふむふむなるほどって感じではあるのだがねぇ……どっちかっつーとギリシア神話の神様のアトリビュートをだらららっと並べた後に、さあ実践編ですみたいな感じで実際の絵を読み解くトレーニングパートがあるみたいなつくりを勝手に想像していたよ。

あ、でも肖像画のパートで先日読んだ自画像の本で出てきた人がラストにこれでもかってくらいに出てきて、そこはある種の答え合わせみたいでなるほどーと思いました。