機会があったので見返した。
特に前半、少女のポエムなモノローグがガンガン流れてそのワードが強い強い。少女のキレキレの内面がこんなにもガンガン前面に出て来る印象はなかったのでビックリした。結構無骨でテンポの良すぎるストーリー展開だとは思うんだけれども、それを強いモノローグと映像の詩情が繋いでいたんだなーと感心させられる。最近外伝がはじまったのも見たけれども、あれはモノローグも詩情のようにイメージを優先しちゃってて、ストーリーを紡ぐ強い内面描写じゃない感じで、だからだいぶモヤッとしちゃってる感じがしたんだよなー。
あと例の10話はまあ何度観ても強いよね。こういう展開なのがわかっていてもグッとくるというのは省略と演出が抜群に効いているんだろうなー。全編サビみたいなシーンが続いても、ちゃんと省略部分に視聴者がついてきてしかも感情が追いつくというのはすごいことですよ。ほむらちゃんの内面演出の積み重ねの結果なんだろうなー。
ラストの飛躍もまあ素晴らしいよねー。全編を通して魔女との戦闘ってかなり抽象的なんだけれど、最後の戦いでさえまあ抽象的に済ませてしまって、徹底的だなーと思う。でもって「希望と絶望」をキーワードに物語を魔法少女という存在で駆動させた、という構造も再確認。そりゃまあああいう叛逆の物語の構造に繋がっちゃいますよね-コレ。