ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け


 JJおつかれ……本当におつかれ……

まあふつーに映画としては良くないよね。全然良くない。ラストとか「この人たちが戦うのが基本的にどーでもいいなー」「気持ちが乗らないと全然興味が持てないなー」なんて思いながら見ていた。

もちろんJJはよーやったなーと思う。8で後先考えずただ面白半分に破壊されたスターウォーズのストーリーに、まあちゃんとしたエンターテインメントのオチをつけるとしたら、こういう決着しかなかったよなーとは本気で思う。血縁はガンガン出すし死者はどんどん再登場する。ふつーに考えたら8が台無しになるようなことばっかりだけど、でもまあそういうひっくり返しをしなければお話として収まらないと言われれば全くその通りだし、これがスター・ウォーズの世界にとって懐古主義な後退かと言われれば、オレは「8がめちゃくちゃに壊したんだからいっぺん7に戻さなきゃダメなの当然じゃん」って感じ。レイア姫まで持って来てジェダイを再度殺したのには、私拍手喝采ですよマジで。

なのはわかるんだけど、まーそれはそれとして、ちゃんと面白い映画になっているかというとやっぱ面白くはねーよなー。そういうロールバックが必要なロジックばっかりが立って目の前で起こっていることに全然没入できない。っつーかそもそもアレだよね、この三部作って血縁とかではなく、ふつーに「女性の主人公」「黒人のサブ主人公」がメインを張るのに意味がある構造だったはずなのに、8で「血縁」みたいな今更クッソどうでも良いテーマを持って来たのが、本当にクソオブクソだよなー。9でもちゃんと「白人と女性と黒人」が抱き合うラストにはなってるけど、あれってほんとせめてもの抵抗というか……本当は荒波に女性が乗り出して、それを白人男性は馬鹿にするけど、黒人でフォースに目覚めかけたフィンだけがその正しさを知っている……みたいな構図をガンガン押していくべき話だったでしょどう考えても。ってかマジで8でのフィンの扱いだよ。なんなんだよあれ。

あの8で唯一「これは良かった」という演出をストーリーの一番真ん中に置いちゃうのはさすが。カイロ・レンくんの人間らしさを出す愛され演出もこの構成には抜群にマッチしていた。けど、そういうのもいいとこ探しになっちゃうよなーってデキ。

まーその、なんだ、JJ、まじでお疲れ……