ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

真珠の耳飾りの少女

 

真珠の耳飾りの少女 [Blu-ray]

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アート系の映画、というと語弊があるな。名画をテーマにした作品にどんどん触れていくでー!

あの有名な絵画をテーマにした作品でありますが、いやまあとにかくスカーレット・ヨハンソンが少女でビックリする。こんな小柄な感じだったっけ? こんな小間使いって感じだったっけ? なんかことある毎に「いやでもこの子はスカヨハだしガンガンアクションとかしかねない」とか思ってしまうのは最近の映画に毒されすぎか。

あとはまあ映像よねー。ズルい。こんな画作られたらもう延々見入るしかないじゃないですかー。光と布の皺だけでもうお代わり何杯イケるかわかんねーし、キャラクターの衣装はいちいち補色が映えてたまんねーし、場面場面で入るフレームの切り取りは決まってるし……うーんたまらん。

あとこの頃のオランダの風俗を描いた作品ってそんな観たことがなかったので色々楽しい。地味に冬に氷が張ってることで海抜低い地帯なんだろうなーってかんじだし、あとやっぱり鳥って重要な食料供給源なんだなーって感じもするし、いやー楽しいなあ。ただ宗教背景がすぐにはわからんのが残念ではあるよなー。母方がカトリックって感じなのね。その背景知ってればまた違うものも見えたのかしら。

ストーリーはストレートだけれども、力強いよね。芸術作品の天啓は無慈悲にも与えられて、少女は愛ではなく芸術の対象として耳飾りをつけるのだけれども、妻は自らが芸術に選ばれない嫉妬から少女を追い立ててしまうという……それだけをたっぷり描いたといってもいい内容で、いやー、たっぷり堪能しました。