ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ナチョ・リブレ 覆面の神様

 

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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どーせジャック・ブラックをマスコットにおいたしょーもないコメディ映画なんでしょ? と思ったら、いやーなんだこれめちゃくちゃちゃんとした作品ですね。変な先入観持ってすみませんでした。

なんつーか、コメディって名前がつくと安易に下品になるとかくだらなくなるのを想像しちゃうんですけど、それとは全く反対で品があってズレとかタイミングとかでおかしみを出す感じで、誇張の仕方がとても品があるんですよね。どっちかっつーと、ウェス・アンダーソンみたいな感じ? ちょっと違うけど、まあとにかくはずか方とタイミングとキャラクターでこのおかしみを出しちゃうんだーすごいなーという感じ。

あとはもう映画としてクライマックスを成立させるための説得力の積み重ね方がホント上手いなーと感心してしまって、それまで全然表情が見えなかったのが仮面外されて苦悶の表情が見えて、なんだかずいぶん濫用されてるなーって感じのメインテーマがここぞとばかりにかかって、とどめに作品全体を貫いていた神への信仰とそれを破っての観戦が子供と一緒にドカーン! と来るわけでしょ? それだけ丁寧にやられたら、ジャック・ブラックがマッチョプロレスラーに勝ってもしょうがない。あそこまでやられたらしょうがない。

いやー、ホントに今まで観てなくて後悔した。素直に「面白かったー」と言える映画でありました。