ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

リメンバー・ミー

 

うーん、良くできてるなー。

脚本、中盤のどんでん返しまでの情報量のコントロールがすげえ良くできてるよねえ。序盤で「なんでそんな見え見えの展開をわざわざ隠そうとするの?」「まあ子ども向けだからかなあ」という疑問が、ミスリードだったってことで鮮やかに反転するのは、うーんピクサーの脚本はやっぱり信頼できるなあ、という感じ。

家族の物語としてきちんと話がまとめられているのも、好感を持てるよねえ。まあ、音楽か家族か、という現実的な問題が、親の子に向けての承認に繋がる、という構造は、『私ときどきレッサーパンダ』でもあって、その解決の方法としてはよりレッサーパンダのほうが踏み込んでいるわけだけれども、エンターテインメントとしてはこっちの方が綺麗に落ちているよなあ、という感じはある。母側もきちんと音楽に理解を示していて、その抑圧が解かれる……という形だから、見せかけの対立だった、ということもあるのかしらねえ。そういう意味では、あんまり美しくはない構造だとは思うけど。

まあしかし、親離れ子離れの話をする年齢には、まだ早いよねえ。人間の死を受け入れさせるようなストーリーともまたちょっと違っているし、そこら辺は対象年齢の問題もあるんだろうなあ。

メキシコの文化にはあまり馴染みがないんだけれども、アレブリヘは今年ちょうど博物館で実物を見たばっかりだったので「あー、あれか!」となった。あと、フリーダ・カーロってあんなに文化的アイコンになる立ち位置なんだなーと思いました。