ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3

 

「ピースメイカー」見てからジェームズ・ガンの感じ方が随分変わったなあ……

いやそもそも、やっぱりマーベルのシリーズの中で、格が違うなーって感じはする。例えば長回しだって、何度もやってるわけだけれども、あのタイミングでスローモーションでみんなを歩かせて、その後全員がそれぞれの特技を活かして戦う長回しを、ここぞとばかりに見せるわけでしょ? これは狭い空間でそれぞれのキャラクターの位置関係が念頭にあるバトルで、しかもそれぞれが人間スケールでは収まらない特殊な戦い方をしていて……で、趣向がちゃんとあって、うーんコレだよねこれ、という感じ。

殺さない、というシーンを徹底的に描いているのもまた良いですねえ。なんか間隔があってすっかり忘れていたんだけれども、そうかこの主人公は「泥棒」属性で、殺さないことに意味のあるキャラクターだったんだなあ、と思います。それぞれのバトルでも、もちろん殺害は行われているんだけれども、徹底的に「殺さないこと」「生かすこと」にフォーカスが当たっていて、いやはや本当に真摯な姿勢だよなあ。

ラストでは帰郷でそれぞれのキャラクターが別れるところが描かれるわけだけれども、それをダンスで結ぶのも、いやーすごいなあ、と思うよねえ。それぞれのルーツが描かれるのと並行して、根無し草たちがNO WHEREで愉快にダンスを踊るシーンはそれぞれに祝福感があって、いやはや本当に感動的ですね。目先の恋愛ではなくて、それぞれが自分の居場所を探すためのストーリーになっているのは、ジェームズ・ガンって信頼できる監督だなーと思いますよ。