ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トイ・ストーリー4

 

んー、日本じゃ評価割れてんのか。なんか、それもわかる気がするなあ。

なんつーかこれ、「他者から嫌われることへの恐れ」の話だよなあ。基本的に、オモチャは子どもに愛情を受けるものという前提でストーリーが作られていたけれども、まあでも実際は「愛されない」こともあるわけで、そういう時に人はどうやって生きて行けばいいか……という話ではあるよね。確かに他者の愛情によりかかって自我が成立するというのは大変不健全な状況ではあるし、そういう意味で4はテーマをきちんと押し進めた内容であるのだろう、とは思った。

思ったんだが、まあそれをオモチャでやるってどうなの? という意見があるのもわからんでもない。努力は愛となって報われるべきという価値観を、フィクションがどう扱うべきか、みたいなレベルの話であってそりゃまあ賛否が分かれて当然だし、日本と海外じゃそこら辺の捉え方が違うのかもしれねーなーと思った。

ただまあ、そういう意味で今回のストーリーが上手く機能しているかというと、うーん、イマイチそんな気はしないなあ。もちろんウッディの内面にフォーカスを当てているのはわかるんだけれども、それがストーリーの盛り上がりと上手くマッチングしているようには思えない。ステージの設計と心理描写・ストーリー展開に解離がある感じ。まあ、それでもキッチリ動きで面白い内容にはしていると思うんだけどね。