ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アンセム:アメリカ国歌の軌跡

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いやー、愛国心について色々考えさせられる映画だなあ。

まず冒頭から、第二次世界大戦のナショナリズムが話の起点になってるのよねえ。確かに現代アメリカを語るには、そこがターニングポイントだろうし、そこからの物語で国を肯定的に語ることができるのはよくわかる。特にこの話は黒人が中心人物だから、そこから公民権運動を経て今のアメリカが存在する、というストーリーは、彼らにとって誇らしいものだろうし、愛国心を肯定的に語ることができるんだなーということを改めて思い知らされた。戦後そういうストーリーが存在しない日本に住んでいると、「愛国心」をそういう感触で捉えることはできないよなあ……

いやまあ、それにしたって「新しい国家を作る」というときに、ここまで有色人種に視点が寄るとは思わなかったけど。ひとり、カントリー代表で白人女性が参加しているけれども、ある意味でアリバイ作りって感じで、そこまで視点をコッチ側に傾けて良いのだろうか……というヒヤヒヤ感に襲われる。そしてまあ、この状況だと活動家のメキシコ系は、そりゃまあ文句言いたくなりますわよね。

色々考えさせられるないようだったけれども、一番印象に残ったのはミシシッピ州の州旗の話かな……まさか南部国旗がああいう形で利用されているとは知らなかった。そりゃまあ、人種問題を取り上げる映画で良く舞台になるわなあ。