ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

おやすみ オポチュニティ

 

ドキュメンタリーとしてはかなり狭い範囲を掘っているというか、途中で出てきた社会的インパクトの部分がちょっと弱いかなーと思う。もちろんリアルタイムでニュースは聞いていたけれども、それが継続的なムーブメントになったって記憶はなく……火星に水が存在するというニュースも、何度か証拠だのなんだのの話が出てきて、あまり印象に残っていないんだよねえ。

ただまあ細部は色々面白くて、一番良かったのは目覚ましの音楽かなあ。何度か聞いている気がするけれど、アレ、NASAの伝統だったのね。「火星の人」のディスコミュージックは一体何なのかよくわかんなかったけど、アレってここら辺のエピソードをしっかり引いていたんだね。納得。あと、いちいち曲のセレクションがストーリーに沿っているのが超愉快。色んな映画で懐メロが使われるけれど、大抵「ふーん」って感じで歌詞は流し見になっちゃうもんなんだけど、この映画は曲が流れる度に字幕に釘付けになっておりました。

あとはやっぱりダイバーシティの問題にも目がいくかなあ。序盤の打ち上げ映像では、お偉いさんが男ばかりだったりと、いかにも男性優位の環境だなあって感じはしたけれども、ドキュメンタリーの方は意図的に女性比率をかなり上げてあるよねえ。もちろん、多様性が重要視されるタイミングだったのもあるとは思うんだけれども、こういうところにもいちいち作り手の意思を感じてしまうよね。