ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

誰がハマーショルドを殺したか

 

うーん、変なドキュメンタリー。

いやまあ、もちろんハマーショルドを殺した人間が誰である、とかそういうことを普通のドキュメンタリー調で明言しちゃったら、そりゃあとんでもなく嘘くさくなったり陰謀論っぽくなっちゃうのは、わかる。この映画のメタ構造というか、インタビューワーが前面に出て語ることを強調しているその作りは、改めて考えるとそこら辺のうさんくささをどう解消するか、という問題意識で採用されたものなのだろうか?

いやまあ、おかげで内容に関しては随分留保をつけつつ見られたけれども、しかし留保のしっぱなしで本当に気持ち悪い後味になっているよな……いや、それが目的なのはわかっているんだけど……わかっているんだけどね……

いやだってCIAやらMI6やらが後ろについた組織が、アフリカで黒人を殺すためにHIVウイルスを撒いていたとか、そんなもん普通に考えて信じられない、ザ・陰謀論! という感じでビビるけど、しかし機密解除で過去にいかにアメリカ・イギリスがクソなことをしていたかというのを鑑みるとまあこのくらいやっていても仕方ないかな……とも思ってしまい、うーんこれが陰謀論の入り口か。

いやはや、ほんと、ジャンルに「モキュメンタリー」とか書いてあったら気持ちが楽だったんだけれどもなー。めっちゃもやもやする話でしたわ。