こんなん泣くやろ。ってかモキュメンタリーじゃないよね? 一応ドキュメンタリーなんだよね? 色々創ったような展開が出てきてビックリしてしまったよ。本当に全部それが起こったことなのであれば、うーんそりゃあすごい瞬間を捉えたドキュメンタリーだなーと思う。
メンフィスといえば、あー、キング牧師が暗殺されたところかーとか思いながら見る。冒頭のボロ家が淡々と流れていく映像がマジでシビア。「19世紀に綿花の集散地として発展する一方で奴隷市が開かれた歴史を持ち、今でも人口の約6割をアフリカ系アメリカ人が占める。」って、なるほどねえそういう土地柄なのね。『栄光の彼方に』はトム・クルーズがトム・クルーズ過ぎてイマイチピンとこなかったけど、この作品にはめちゃくちゃ共感してしまうなあ。アメフトで奨学金を得て街を出るというモデルが、これだけ時間が経ってもまだまだ普通に通用するのがすげーなーと思った。
あとはあのコーチ本当に何者なんですかね? すごすぎ。アメリカ人ってふつーのひともふつーにあんな堂々とグッドなスピーチができるの? まあ昨今、教育現場でスポーツを強制的にやらされることがネガティブに捉えがちだったりするけれども、こうやってきちんとした指導があればそりゃあ有効に機能するよなあと思う。明確に敗北する機会を設けることは、成長にとって大事だよなあ。