いや、あの前回のラストって結構「そこでおわんのかーい!?」って感じだったよね? いやまあ、あの続きから始められてもそれはそれでどーかと思うんだけれども、しかしあの絶体絶命の状況からスパーンと飛ばして話が始まる潔さにまず爆笑してしまったよ。
でまあ、そもそもこのシリーズを見始めた理由が満州を舞台にした映画を観たいって動機だったんだけれども、やっと大陸まで辿り着いた感じだぜ。やっぱり大陸の美術は日本と違ってスケール感があるよなあ。やはりこの時代だと、大陸にある種の開拓精神というか、未来への夢が刻まれていて、うーんこの空気は当時を知っている人じゃないと描きづらいよなあ、と思う。
あと、テキ屋と博徒の関係が描かれていたのはなかなか面白かった。自分の感覚だと、それらをヤクザってひとくくりにしちゃいがちだもんなあ。縄張りが違うけれども、しかし通じる精神はある、みたいな微妙な空気感が大変興味深い。そこら辺で筋を通そうとする飛車角の動きが立つのも大納得でございますね。
しかしまあ、確かに飛車角はキャラクターとして魅力的だけれども、彼だけをここまで追われると、なんかちょっと物足りない感じもするかな。様々な人間模様が織り成すスケール感、みたいなのもこのシリーズの魅力なんだろうなあ、と思った。