ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウィザード・オブ・ライズ

 

テレビ映画なのかしら? HBOがつくってそうなドキュメンタリー。

ロバート・デ・ニーロが主役をやっているけれども、近年のこの人はいかにもデニーロ! って感じな役柄だけじゃなく、こういう地味なタイプの芝居もしていていいですね。正直ここまでぐねっともやっとしたデニーロが見られるとは思っていなかった。見終わっても「うーん、で、何だったんだろう?」という感じ。

いや、だってこんな経歴を持っていて、なおかつこんなどうしようもない詐欺を働いた人間が、リアルにいたわけでしょ? 一体どんなドラマティックなストーリーを見せてくれるの? どこまで極端な人格破綻者なの? ディカプリオみたいなの出てくるの? と思ったら、いやー、なんかよくわからんモヤッとした、でも明らかに色んなところが破綻しているキャラだもんなー。この腑に落ち無さ、ワケのわからなさは、現実の人物を元にしたフィクション特有の良さだとは思うんだけれども、ロバート・デ・ニーロみたいな強烈な役者を中心に置くことで、その困惑が何割増しにもなってる感じがあるよねえ。

しかし途中であんだけ睡眠薬飲んだのに死ねないのには、なんかこう笑ってしまった。家族が後に首つりで亡くなってることも考えると、あんまり笑える話じゃないはずんだけれども、なんかこう、事実に基づいた出来事であるからこそのおかしみみたいなのはあるよねー。