ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

 

2006年かー。ラストサムライが2003年だし、まだまだ中国よりも日本を舞台にしたエンタメがそこそこ見込めることのできた時代なんだろうなあ、って感じ。渋谷をしつこく出してきたり、あるいは主人公の泊まり込む一軒家が狭小のボロ屋だったりするのも、当時のオリエンタリズムーって感じで大変趣深い。しかしまあ、向こうのハイスクールの生徒が、急に日本にやってきて学生服着るのには笑ってしまうなあ。しかもふつーに車を運転してしまうあたり、日本のリアリズム? 知るか! これはハリウッド映画だぞ! という勢いを感じてとても良い。日本人はヘタレだから美人に声かけられないとか、軽いジョークになると考えているあたりとかいやー最高。マトモに日本語が話せる日本人キャストもほとんどいない……というか、アメリカ向けに英語をキッチリ聞かせるためなんだろうけど、日本語をきちんと話せるメインキャストの方が少ないよね。今こういうスタッフィングをしたら、きっと非難囂々なんだろうなあ……ま、そこら辺を含めて大変味わい深い話ではありました。

あと話の内容としては、あー、そうか日本を舞台にするとドリフトがテーマになるんですね。そうだよなー、『頭文字D』とか、峠がおおい地域じゃないとそもそも成立しない話なんだよなー、と思った。

あ、ラストのバトルで携帯電話での動画撮影が遠隔地を繋いでいるのも大変いいね。明らかに嘘なんだけれども、やっぱり観客がリアルタイムでレースの様子にリアクションできないと、演出的に寂しいもんなー。