ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

声優魂

 

 

なんかもー、いちいち頷くことばかりであんまり余計に書くことはないな……本当にその通りでございましょう、という感じ。

やっぱり産業として声優養成所ができてからでは、声優の質が違う、みたいな意識はあるんだなあ。もうある種の「老害」といわれてもおかしくない年齢の人が、こんなにあからさまにそいういう実感を書くのは、うーんやっぱり正直な人なんだなあ、と思わざるを得ない。そういう仕組みを理解して納得して行っている人に対しては、理解もきちんと描かれているしねえ。

声優としてのキャリアとしてはめっちゃ長いんだし、あと事務所としてもかなり責任のある立場なんだから、業界としてどうこう……という話をするべき立場なのかも知れないんだけれども、そういう感じでもないからなあ。本当に芝居が好きなんだろうなあ、と思う。

そして思うのは、役者として重要なのは技術ではなくて物語を読む力なんだろうなあ、というところ。この作品は視聴者にどのような感情を与えるために作られていて、それを引き出すにはどのような芝居が適切なのか、というコードを、自分の中の引き出しから引っ張り出してきて、現場で突き合わせる作業なんだろうなーとは思った。そういう意味で、「メタルギアソリッド」でのバラバラなお芝居が、実際にゲームになってきちんとキャラクターを語る物語になっていた――というのは、すげー特異な体験だったんだろうなあ。