ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バイオスフィア不動産

 

相変わらずの感じでやってるなー。いや、雰囲気いいしアイディアもちゃんとしてるし面白いんだけれども、しかしこの一冊をこの終わらせ方で終わらせて本当にいいのか。いやこれをハラハラドキドキのストーリーにしたらしたで良さが消えてしまうかもしんない気もするけれども、しかし、しかし、もう少しこうケレン味だしてがんがんやった方がいいのではないか。そうでもないか。そうか。いや、良いものなのでもっと売れて欲しいんだ。しかしこれはどうやって他人に奨めればいいのか途方に暮れるところが正直ある。うーむ……

なんというか、常識がミョーにズレていて、人を食ったような行動がさも論理的な帰結のように描かれるこのテイストは、端的に大変好き。で、それが不思議とリリカルな結論に辿り着くのも、うーん嫌いになれないなあ、とは思う。だからもう、あと一歩、キャラとかのキャッチーさがあればガンガン推せる気もするんだが、いやもちろんこの表紙のキャラも好きは好きなんだが、しかしやっぱりこう色々複雑で何とも難しいよなあ。『キノの旅』ってイラストレーター含めて大変キャッチーだったんだなあ、ということを痛感させられます。

まーでもこれは主人公が変化していくものとして描かれているから、ああいう描き方は無理か。続きとか、読みたいような、読みたくないような、不思議な読後感だしねえ。