へー、コッポラの映画でトム・クルーズ出てるのか……ホントに若手の頃は色んな監督とやってたんだなあ。
抗争する内容とかシナリオ展開からなんとなーくアメリカン・ニューシネマみたいなのを連想するけれども、80年代に入ってからの映画なのね。まあ確かにストーリーの破綻の少なさとかドラッグのなさとかは、むしろ地方の炭鉱やら工場やらが閉鎖される中、どこにも行き場のない若者の閉塞感を地方で描くみたいなタイプの話に近いのかしら。
あまりアメリカン・ニューシネマを面白いとかは思わないんだけれども、しかしそういうどうしようもNASAをこんな風にわかりやすいストーリーの構成に回収されちゃうと、それはそれでつまんないもんなんだなーというふうには思った。文学が少年たちの救いや希望になる……みたいな構図、理屈としてはわかるんだけれどもそんなあんまり共感できないよなあ。詩を諳んじるのが日常に根付いているような文化だと、そこら辺ちょっと感じ方は違うのかしら……?
ラストで現実の劇場が突然出てくるのにはビックリした。このタイミングってコッポラすでに有名な時代だよね。それでこういう話でこういうオチをやっちゃうのは血気盛んだなーと思いました。