ジャック・ニコルソンの初めての主演? なんかさー、途中で出てくる赤ジャケ青ジーンズの衣装が、まんま『シャイニング』のあのカラーリングでさ……そんな格好でピアノを弾く青年やられても、こっちとしてはちょっと笑っちゃうよね。まあ芸術家気質……っていうところは一応繋がりがあるのか(笑)。
内容はいかにもアメリカン・ニューシネマって感じなんだけれども、なんとなく構成しようとしてるっぽくて、そこが余計にわからんといえばわからんな。そーか脚本賞も取ってるのか。いやしかし、ワシントンの実家、文化的にわからなすぎてちょっとどういう感じで見れば良いのかわからない。まだブルー・カラーのその日暮らしみたいな生活の方が想像力が及ぶし、だから主人公のよくわからん自暴自棄な行動にも半分しか共感できないなーってのが正直な所である。
まーしかし、ジャック・ニコルソンはこういうところからキャリアを積んでいったんだなー。正直映画が面白いかと言われるとよくわかんねーなー時代のものだなあとは思うんだけれども、こっから数々の名画にステップしていったのだなーと考えると納得。