えー? なんであそこで父親を許しちゃうの……? 後半のどんでん返しターンがある辺りとか、全然好意的に見られてたんだけれども、最後の最後で意味がわかんなくなって混乱してしまった。オレなんか展開見逃してたりしたかな?
もう女優陣が素晴らしいのは当然なんだけれども、素晴らしすぎてちょっと中井貴恵の存在感がぺたーっとなってしまっているのがなんともなーって感じ。女王蜂、ってタイトルにまでしたんだから、魔性の血がきちんとフィルムに焼き付けられてないとダメだと思うんだけどなー。
あとまあ時計とかお屋敷とかあと開かずの間の造形とか、そういうのは確かに愛おしさがあるけれども、土地がなー。異界なんだから、もう少しはっきり「ここから先が異界」みたいなニュアンスがあっても良かったのかなーと思う。八つ墓村とか獄門島とか、やっぱりそういう土地の分断・隔絶されたコミュニティ感があると強いのだろうなーと思った。そういう意味では、「レベッカ」みたいにお屋敷自体にもっとマジカルな存在感を持たせるとかしたら良かったのだろーか。
あと同性愛をミスリードに使うってこれどういうことなんだろうか? 今見るとメタ的には結構危ないところがあるよねーとは思う。トリックとしては、意外すぎてちょっと説得力のないミスリードにはなってるよなあとは思った。