砂上の法廷

砂上の法廷 [Blu-ray]

んーまあそんなに悪くないんじゃないかなあ。この尺でやるべきことをちゃんとやってみたいな感じはある。まあ見え見えのミスリードで見え見えに真実を覆い隠そうとしてちゃんと隠せてるからね、こんなもんよね。途中の「実は虐待されていた」という展開は結構危ういところを突いた白眉で、あの展開があっただけでおーナルホドーという感じ。終わってから騙されたのが悔しいので思い返してみると「ん？　コイツなに考えてるの？　っていうかやばすぎね？」っていうのはあるけれども、まあそこら辺のザックリさも含めての映画だよなーとは思う。

しかし弁護士があの場にいることが普通に違和感あり過ぎて、序盤はイメージの中で対話しているのかと思ったよ。いや、雑に映画観てたから勝手に思い込んでただけなんだけどさ。それにしたってあの状況がリアルに起こっていたら、弁護士が疑われないのって常識的に考えてちょっとザル過ぎだよなー。まあ色々ツッコみどころはある話や。

あとなんつーか、アレだけ「嘘を見抜ける私」みたいなキャラ付けをしといた助手が、結局弁護士の嘘を見抜けなかったってなんかだいぶアンフェア感があるよなー。あれって主人公への疑いを逸らすためだけのエピソードになっちゃってるというか……っていうか全体的にあの助手が機能してないよなあ。彼女がカウンターとして持つ役割も途中で萎んじゃったし……