ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ランダム 存在の確率

 

ランダム 存在の確率(字幕版)

ランダム 存在の確率(字幕版)

  • エミリー・バルドーニ
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最初はワンシチュエーションで何かやんのかなーくらいにしか思ってなかったから、あまりにどうでもいい内容でビックリした。感心したのは赤と青のライトで「世界がふたつである」というミスリードを行った所くらいかな。そっから先は本当にどうでも良いというか、そもそも平行世界が生まれた時点でどの世界も等価になってしまうので、優劣とかそういう問題じゃないじゃないですか。自分がコミットする視点が見つからない以上、そこでできる出来事は「なんでもあり」だし「なんにもなし」になっちゃうしさあ。

まあしかし世界が平行したときに、「対立すること」が前提である描き方になっているのは少し面白かったかなー。周囲が真っ暗になって、自分そっくりの人間を見つけて……というときに、現代社会という立て付けであるにもかかわらず、まず他者への恐怖が生まれてしまうのが病理というか……自分の家そっくりの場所を見つけたら、覗かずに玄関行ってピンポン押して話し合ってもいいじゃんねえ……

そういうリアリティのある事象を抜いて、純粋に思考実験として見るべき作品? いやーそれも違うと思うんだけれどもなあ。とにかく序盤で謎かけして置いて、その謎を遥か遠くにぶん投げることで解決するスタンスは、まあ視聴者を舐めてるように思えるよなーと感じる作品でした。っていうか驚かしかたとか、視聴者を馬鹿にしてるように思えちゃうんだよなー。