ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

浅草キッド

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劇団ひとりの映画は初めて見るんだけれども、思いのほかきちんとしていて、うーんなかなかすごいなあと思った。というか劇団ひとりがよくわかってないのだけれども、この人そんなに「芸」に対する思い入れとかがあった人なのか……いやまあ、テレビを見ているとすごくきちんと色々やっていてすごいなあ……とは思っていたけれども。こんなに飛躍を多用しつつ時間軸を弄ってエモーショナルにメロドラマで繋いで、しかもきちんと映画っていうのは、うーんなかなかすごいなあと思わされた。急にあのタイミングで「鯨」を「くじら」と読ませるとか、いやーちょっとイイ感じで笑っちゃうよねー。

あとまあ大泉洋が「芸」とは何かを言う立場になっているというのもまあ良くてねえ。多分あの人大学生からテレビで謎のブレイクを果たして、そこから役者として色々キャリアを重ねた人、みたいな印象が裏打ちとしてやっぱり見えちゃってるからねえ。北海道の芸人という特殊な立ち位置もそうだけれども、中央の当たり前の芸人としての振る舞いからは見えない「芸」を相対化してるんだろうなあ、とか勝手に思ってしまう。まあナイスな配役だよなー。柳楽優弥もいいんだけれども、なんか劇団ひとりが監督と聞くと、あの役を本人がやってるところを想像しちゃって駄目だなー。

Netflixオリジナルで日本の作品って言うとあんまり良い印象がなかったんだけれども、これはちゃんと見応えがあって良かったです。