火災からの再生というよりは、むしろ火災前からの火災って感じだよなー。映像資料がわんさか残されていて、そりゃまあノートルダムだしたくさん取られていますよねそうですよねって感じ。っていうか火災の原因ってあの足場を作ったからみたいな話が結構されているよねー。「銅像は修繕のために難を逃れた」みたいな見せ方をしているけれども、それって因果関係が逆じゃない?
それにしてもフランス人、いちいち表現が指摘だなーと感心してしまう。尖塔に風見鶏をつけたときもそうだし、あとなんと言っても森の中の描写をしたときとかも。っていうか森だよ森。もちろん文化的教養が高いからこそああいう仕事してるんだろうけどさー、それにしたって感心してしまいますわよ。
あとパイプオルガンやばいなー。あのデカさのメカニズムを分解して洗浄して元に戻す……って想像しただけでクラクラしますね。時計のメカニズムもそうだけれども、ああいう物理の機構は見るだけでやっぱりドキドキするなー。教会って題材に思いのほかメカニカルなものが出てきたから驚き。
火災を見て賛美歌が出てくるとか、ランスのノートルダム大聖堂が戦後の資材不足でコンクリート材を組み合わせて作ったとか、想像していたより全然面白い内容があって、あっという間に見終えてしまいました。