ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヴィルンガ

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あーはいはいアフリカね、コンゴね。旧宗主国が資源を求めて色々汚い手を使ってるのね。そこで世界遺産で見るようなレンジャーが密猟者を取り締まってるのね。はいかわいいマウンテンゴリラさんね。いやー大自然綺麗だなー、なんて暢気な感じで見ていたのだよ。最初のウチは。

でもね、途中で反政府勢力が制圧しつつ近づいてくるわけですよ。自治体とか全く機能しない状態になるわけですよ。みんなあぶねーぞって必死に逃げてくわけですよ。そこで、そこで、でも、レンジャーは、ゴリラを守るために、そこにとどまるの。ヘリとか戦車とかでドンパチしながら、命を賭けて、ゴリラを守るの。

え? え? マジで? なんで? なんで?

いやまあさすがにそこまで来ると、鈍い私にもだんだん全体の構図が見えてきて、グローバリズムで資本主義が圧倒的な力で発展途上国を塗り潰していくギリギリのところに、ジャーナリズムやら文化的価値やらがせめぎ合って、なんとかこう、その土地の人々の文化というか精神というかを守ろうという話であって……いやーちょっと壮絶すぎる。レンジャーたちは全てを呑み込む欲望に対して、ヒューマニズム、でさえないな、その向こう側にある人間でないものへの慈しみみたいなものをベースに、命を賭けて戦ってるのであった。いやはや、すげーものをみたわ……