こんなんあったら見ちゃうでしょ……昭和12年、南京事件ドンピシャのタイミングの記録映像とか……あんまりここら辺の歴史に詳しくない自分でもすごいのわかるよ。ってかまず「鉄道省」の文字がどーんと出だけで「恐れ入りました」って感じ。そうだよなー鉄道はやっぱり歴史を買えたツールだもんなあ。山田洋次がアジア号とかのドキュメンタリー撮るのもまあわかる。
ってか南京入城から10日で鉄道が走ったってマジかよ? ここら辺戦時下のプロパガンダの色も濃いだろうからなんとも言えないけれど、しかしそれだけ兵站の重要性を強調してるってことではあるよなー。
いちいち「復興のため」ってワードを強調したり、あと中国人との融和みたいなところをバッチリ見せてるあたりとかも、うーんなるほどこういうロジックを浸透させることに注力してたんだなあと言うのがだいぶ伝わる。
鉄道自体はもちろんなんだけれども、上海の焼けた街並みとか、当時の駅のホームの様子とか、時々挟まるそういうディテールが大変よいよなー。むしろそっちの映像の方がもっとガンガン見たかった。駅のホームの西洋っぽい柱は、時代的に開平楼閣とか思い出しちゃうよなー。そういえばアレ、馬賊から守る昨日とかあるんだっけ。最後に鉄道を守るための戦いの様子とかを再現して撮ってたけど、インフラを守り切るってやっぱり平時じゃないと無理ゲーだよなーと思わされましたよ。