ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

 

PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
 

緑の『創造するちから』は本当に面白くてめちゃくちゃ好きなんだけれども、その前提があった上でこの本読むとそりゃ感動せざるを得ないとゆーか。クリエイティブの現場で遠慮なく意見を出し合って創造的に作品をつくるためにはどういう組織作りが必要かみたいな話を散々していたのを見ていたから、それをバックアップする信念の話をこうやって見せられるとなー、もうそれだけで涙が出ちゃうよなー。いやオレ読みながら何度も泣いちゃったよマジで。

あとこの本、どっちかっつーとジョブズとの友情みたいな話の比率が大きいと思うんだけれども、今まで持ってたイメージと全然違って面白いなー。ラストで「中道」って突然スピリチュアルなまとめが差し込まれてビビったけど、まあ確かに言わんとしたことはすげーよくわかる。相手の立場に敬意を払いつつ、遠慮なく自分の主張を相手と突き合わせて、最善の答えを粘り強く探す……この本では経営の話として描かれているけれども、多分コレ、クリエイティブの現場でも行われてるヤツだよねー。そういう意味ではジョン・ラセターが作り出したピクサー流のコミュニケーションの方法が、ジョブズの人生を変えてiPhoneを生み出す流れを作った、とまで言えそうな気がしてきたぞ。言い過ぎか。なんて思いながらもジョン・ラセターのニュースとかがあったりするわけで、やっぱ複雑な気持ちにならざるを得ないよなー。

まあ、IPOの仕組みを学ぶだけでもまあ全然面白いんだけれどね。しかしすげーなー、こういう立場の人間が、クリエイティビティを発揮する社員に正当に報いたいと、ちゃんと思ってるんだもんなー。まあ自分の事だから色々さっ引かなきゃならんところもあるんだろうけど、まあかくあるべしって感じだよなー。