そういえば感想を書くのが遅れてしまった。
冒頭でクローン技術で復活! というところから、もうなんというか色々大変。まー3であんなことになってしまったからしゃーないといえばしゃーなく、面倒くさいことはいわずにジャン=ピエール・ジュネが監督でグロさが格段アップしたエイリアンを楽しみましょーという感じ。エイリアンも窓越しで液体窒素をかけられて飼育・観察されるもんで、そこまで行ったら最早存在ではなくその振る舞いで恐怖を見せなきゃいけないよねー。CGでアクションするのはだから理にかなっていることなのか。確かにあの体つきで水中を泳がれるとまあコワイはコワイ。でも2みたいに「どこから襲ってくるのかわからない」ではなく、「追いつかれるところが見える」演出になるのだよなー。
でもまあ、一番怖いのはリプリーのクローン失敗とか、あるいは人間との合いの子で、まあ人間が人間でなくなってしまうのは怖いよって話ではあるよね。エイリアンはキモいけど、明るい光のみれば別に「そういう生き物かー」ってだけで、むしろ「我々が我々でなくなってしまう」ことを暗示する姿の方が恐怖を煽るのはわかる。
しかしフェミニズム的なテーマでいうとどうなのだろうなーという気持ちもある。色んなものがごちゃごちゃになって、結局物語としての構造が成立しなくなってしまうと、そこでお話もどーでも良くなってしまい、うーんやっぱり物語とステレオタイプの関係は難しいぜ……