ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

戦時下 女性たちは動いた (1939-1945)

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第1次世界大戦の前作に続き、第2次世界大戦の話。

相変わらずたくさんの名もなき女性が出てきて、それぞれ戦争に押し潰された女性にスポットを当てる、というつくりの意図は大変よくわかる。工作員に偽情報渡して攪乱させるイギリス、マジ鬼畜だなーとか、あとロシアの女性兵のエピソードだーとか、まあ色々面白い点もある。あ、この人ミケランジェロ・プロジェクトのモデルになった人だ! とか色々知識が繋がっておもしろいなーとは正直思う。

だけど、うーん、例えばアウシュビッツにフランスのユダヤ人が収容されたエピソードとか、なんでそんなに女性を強調する必要があるの? というのは感じてしまう。アウシュビッツが男性のみの悲劇として捉えられた側面ってあるの?

もちろん戦争が男性のものとして捉えられがちで、女性が歴史上果たした役割が見過ごされがちである、というのはまあわかる。パルチザンとかスパイなんかで女性が果たした役割を強調するのもわからんでもない。でも、戦争中の悲劇を女性であるが故に悲劇を引き受けてしまったのだ、みたいに語られると、うーんでも男性には男性の悲劇もあったのではないかなあ、余りにも語り口が政治的だよなあ、とそのスタンスにひいてしまうところはある。っていうか、個人のエピソードを並べるにしても、もう少し効果的に説得力のある語り方はできるんじゃないのかなー。