ソダーバーグさん好き勝手やってますねーという感じ。いやしかしこの全体のとっちらかる感じは果たして良いのだろうか。ラストの主張も作品の内容に比して結構ちぐはぐじゃない？ どういう視聴者を想定してメッセージを訴えかけているのかちょっとよくわからんなー。こういうことやるならもっとわかりやすくドラマ仕立てにしなければならないのではなかろーか。まずお金とは何かみたいなヤツから始まって牛だの信頼だのやった割には、資本主義そのものをどのように捕らえれば良いのか、みたいな話があんまりピンとこなかったです。『マネー・ショート』とかはオレが個人的に色々知識を入れていたから、内容がなんとなく追いかけられたのだろーか。この映画に関してはパナマ文書流出の全貌もあんまり見えずにうーんしんどいなーと思いました。
部分部分はハッとさせられたりシャレてんなーって感じで、ラストでソダーバーグの名前を見てなるほど納得したのだけれども。あとあれですね、ソダーバーグらしくめっちゃ豪華な俳優さん勢揃いって感じですね。メリル・ストリープじゃないとラストのアレは説得力でないだろうなあ。二重にカツラを脱ぐ当たりとか、クッソ洒落てるんだけど、それがどんだけ意味があるのかというとうーんはっきり言ってわからん！ となりましたけど。
