ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アメリカン・ファクトリー

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ま、まさかの労働組合大事だよね映画でビックリしたぜ……そーかーそういう話になるのかー。公民権運動とかの盛り上がりのあととかで労働組合が弱くなったみたいな話、これバッチリ『アメリカン・ドリームへのレクイエム』でやってたヤツじゃん。グローバリズムが進んだことで労働力が流動化して労働者の立場が弱くなったよ、というのをひとつの工場を舞台にこれ以上なくわかりやすい形で提示しちゃうんだもんなー。いやー、めっちゃおもしれー。しかしまさか反労働組合のコンサルみたいなのがフツーに活動しているとは思わなかったよ。考えてみりゃ当然商売になるよねー。そしてそういうのが組織化されちゃったら弱い個は対抗する術を持てないよねー。

そしてまあ映画では声高に主張していないけれども、作品としては「人権意識」とか「人間性」の擁護で対抗するしかないじゃん、って感じの内容になっててそりゃそうだよなーと思う。でもって中国は今人間性を剥奪して効率を上げるターンの国なんだからしょうがないよね、という感じもすごくする。

しかしまあ、コンサルに脅されて労働組合に反対した人間が首切られる状況はホント皮肉よねえ。技術の進歩で工場からガンガン人が減るのは時代の流れ上避けられないしその方が社会全体の効率上がるのだろうけれども、それで得た富をきちんと被害を被った人間に社会が再分配しなきゃいかんって話だよなー。ここら辺は『コンテナ物語』で似たような流れがあったよね。