ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

おいしいコーヒーの真実

 

まあ変わってしまうのはしょうがないんだけど、でもやっぱり原題の「BLACK GOLD」ってタイトルが最高だよなー。

主にエチオピアのコーヒー作りに並列して世界のコーヒー事情を並べてゆくのだけれども、もう少しコーヒーの歴史的バックグラウンドみたいなのを説明しても良かったんじゃないかなあ。この構造ってグローバル化した現代だと普通にあらゆる農業製品で見受けられるわけで、コーヒーが単なる触媒に過ぎない感じになっちゃってる。プランテーションとか歴史的に重要な意味を持った嗜好品なのだから、そこら辺もうちょっと掘れたように思うんだけどなんでやんなかったんだろう? ヨーロッパとかアメリカの良識人に対して訴えかけるなら、そこら辺をスルーした方が良いという判断でもあるのだろうか。

結局フェアトレードとWTOの話になるわけだけれども、2006年に撮られたにも関わらず今の日本じゃいまいち概念が浸透していないわけで、うーんやっぱり消費者側に賢い行動を求めるのはしんどくない? というのが率直な感想。やっぱり労働者が組合をつくる、みたいなアングルで対抗しなきゃ無理だよなあ……とは思うものの、それをグローバリズムの労働力の流動化が阻止しているわけで、だからこそWTOが発展途上国に対してうまく機能していないのが問題になっているわけなのだなーなるほどーとだいぶ納得できる話でございました。

あ、あとやっぱりアメリカの農業ってパワーなのね。そりゃガンガン補助金入れるよなーというのがよくわかりました。