ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

満州国の首都計画―東京の現在と未来を問う

 

うーんやっぱり都市計画は面白いなあ。ただこの本だと現在の日本・東京の都市計画に連なる視点が根底にあるので、都市計画の現状をもう少し理解できていたらもっと楽しめたんだろうなあとは思う。

しかしまあ都市計画においてはとにもかくにも後藤新平なんだなあ。というか日本の私鉄がデベロッパーとなって住宅地を開発していたという話は知っていたけれども、それが満鉄に遡って後藤新平の名前が出てくるとかすげー目からウロコって体験だったよ。日本の都市計画において鉄道って本当に重要な役割を果たしたんだなあ。ただまあ対比すべきヨーロッパの鉄道敷設の状況をあまり良く知らないから、もうちょっとそこら辺は学びたい気もした。

あとはまあ当然、満鉄だと中国・ロシアとの関係性が関わってくるわけで、そこら辺の絡みもなかなか面白いなあ。ようやくこのくらいの時代の出来事に対して解像度も高くなってきたし、ちゃんと本を読んで歴史を理解しておくべきかもしれぬ。

しかしほんと、オスマンのパリ改造ってでかかったんだなあ。日本に住んでいると放射状に町が整備されていることとか、あと通りの外見に統一性があることのメリットが、全然身近じゃないから、一度パリとかいって体感してきたいなあとは思った。