ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ヤバい経済学

 

ヤバい経済学 (字幕版)

ヤバい経済学 (字幕版)

 

そんなヤバくなくない? 経済学って普通もっとヤバくない? とかは思うものの、まあ概ね楽しい内容である。

日本の相撲の八百長がどーこーは、序盤の章で割と力が入ってると思うのだけれども、まあ分析しなくてもフツーに相撲で千秋楽見てりゃフツーに気付くヤツよね。相撲が神事で神聖なものみたいな意識は全然ないから、そんな話長々とされてもなー、とか思ったところにズガンとやってくる同病院で同日に死亡の暗殺説。いやーやべー。そして底に繋がる日本の警察の異様な検挙率の話。いやーそっちの方がだいぶやべー。

しかしこの映画で抜群にデキがいいのは『素晴らしきかな、人生』を良い塩梅でオマージュした犯罪率低下の原因推測だよね。「人生」ってワードとifの世界観を絡めて、時間を巻き戻す構成にしたつくりがまずは見事。論の立て方も最高にエキサイティングで、ルーマニアの本を読んだばっかりってのもあるけれども、やべー政権のやべー国策で興味をバッチリ惹いておいてからの、大変わかりやすい論理展開にもう脱帽。そりゃまあ日本も安全な国になっちゃいますよねって感じ。あとクリントンと刑務所の関係がちらっと触れられていたのも『13th -憲法修正第13条- 』で見たヤツだよね。

しかし映画全体で一番面白かったのはやっぱりインセンティブの話でのリムジンへのはしゃぎっぷりかなー。そんなにリムジン乗るのってステータスなんか。ビックリだよ。